教育や教科に対する情熱を、
生徒たちへ注ぎ込んでください。
付属中高
東京都市大学付属中学校・高等学校 非常勤講師
高校時代の恩師の影響で教職に興味を持ち、大好きな英語で生徒たちと関わりたいと思い教員を目指しました。大学では英文学を専攻しつつ、学習塾や家庭教師などで個別指導の経験を積みました。大学卒業後、某私立中学校・高等学校からご縁をいただき、2年間特別任用講師として、その後英語科専任教員として奉職させていただきました。初めての教員生活で未熟ではありましたが、生徒たちの悩みに少しでも寄り添えるよう、彼らとの日頃のコミュニケーションを大切にしつつ、教科・生活・部活指導を行っていきました。初めて担任を持った中学校1年生を3年間受け持たせていただき、彼らの中学校卒業とともに、一身上の都合により退職いたしました。その後、私生活では二人の子供を授かり、引越し・出産・育児を経験しました。育児の合間にも英語学習をし、英検やTOEICなどの試験を受けて英語力が低下しないよう努力していました。また、近隣の施設を借り、イギリス人の先生と幼児対象の英会話教室も開いていました。 そして、育児が少し落ち着いてきた頃、中学校・高等学校での教員生活が愛おしくなり、近隣で非常勤講師としての勤務を考えるようになり、2020年、東京都市大学付属中学校・高等学校からご縁をいただくことができました。ネイティブスピーカーの先生と行う中学校のコミュニケーションの授業をメインに、5年目の今年は中学1年生のリーディングも一部担当しています。
生徒たちは、とても意欲的に学習に励んでいるという印象を持っています。教員の話にしっかりと耳を傾け、授業に積極的に参加する姿勢が多く見られ、大変嬉しく感じるとともに、教員の責任の重さを改めて感じています。授業中には、些細な問いかけなどに対しても、多くの生徒たちが挙手をして発言してくれたり、疑問に思ったことを素直に教員に聞く姿勢が見られたりします。学習方法でつまずいている場合も、休み時間などにアドバイスを求めに来るなど、学習意欲が非常に高いことが付属中高の生徒たちの良いところだと感じています。先生方は、常に真摯に生徒たちと向き合っている方が多いので、生徒たちとの絆も深く、安心して生活できる環境が整っていると感じています。英語科に関しては、非常勤講師の間でも時々指導方法などをお互い相談し合うなど、より良い授業の実現ができるよう、教員同士で協力できる体制ができていると感じています。
この学校に勤務を始めて5年目ですが、大変働きやすい環境だと感じています。子供たちが二人とも小学生になり、だいぶ生活も落ち着いてきたこともあるとはいえ、家族の急な体調不良や子供たちの小学校の学級閉鎖などで勤務が難しいときもあります。しかし、そのような時も同じ教科の先生方や同じ学年の先生方が柔軟に対応してくださり、これまで勤務することができているので、学校からのサポートには心から感謝をしています。また、子供が体調不良の時など、急遽主人に在宅勤務に切り替えてもらうこともありました。忙しい時期には、時折残業をすることもあるので、身近な家族の支えや理解があると、より一層働きやすくなるかと感じます。もちろん、急な欠勤はなるべく避けたいので、日頃から自分を含め家族の体力づくりや健康管理を意識した生活を心掛けるようにしています。
生徒たちに分かりやすい授業を意識することはもちろんですが、英語の面白さを実感してもらうために、英米アクセントの違いや、文化、語源など様々な面から英語に触れられたらと思い、授業を進めています。また、自分自身の日頃の英語学習も欠かさないようにしています。日本に住んでいる以上日常生活で使う言語ではないため、意識をしないとどんどん英語力も低下していってしまうことに、常に危機感を持ち学習に取り組んでいます。日々の学習の必要性を生徒たちに口頭で伝えるだけではなく、自らの学習姿勢を見せることで、少しでもその重要性を伝えられたらと思っています。そのため、例文暗唱、TIME誌やThe Economistの記事読み、シャドーイングなど、細切れの時間に日々行っています。そして、その中から自身が得た新たな学びや効果的な学習法で、生徒たちにも伝えられるようなことがあれば、日々授業の中でも触れるようにしています。そのほか、英検やTOEICなどの毎年の受験を通して、英語力の維持・確認を怠らないように努めています。教員であると同時に、学習者であり続けることを常に楽しんでいきたいと思っています。
まずは、生徒たちがどんどん成長していく姿を見られることが、この上ない喜びです。中学校・高等学校の時期は人生で一番心身ともに成長する時期だと思っているので、彼らの日々の変化を見られることが非常にうれしいです。時期によっては、反抗期を迎える生徒たちもいますが、それも成長のひとつなので、難しい時期とは思いつつも、しっかりと向き合い、反抗期が終わるときを心待ちにするようにしています。学習面に関しても、生徒たちが徐々にできることが増えていく姿を見ることも幸せの一つです。生徒たちは日々成長しているので、彼らと接する際は、勝手な先入観を持つことのないよう気を付けるようにしています。そして、生徒たちの成長を見られる喜びはもちろんですが、何より、自分が一番好きな英語に毎日触れながら、教員という職業に携われていることが大変ありがたいことだと感じています。生徒たちの中に、少しでも英語オタクや発音オタクが増えてくれたら嬉しいなぁ…と思いつつ、日々過ごしています。
生徒たちの模範となるべく、常に努力する姿勢を忘れない教員でありたいと考えています。そのため、日頃から自らも学び続け、なるべくネイティブスピーカーの先生方とも積極的にコミュニケーションを取るようにしています。そして、会話の中で理解できない部分があれば、生徒たちの前でも率直に質問する姿勢もきちんと見せるようにしています。言語は常に時代とともに変化し続けるものであるため、いわゆる“教科書に載っていない”ネイティブスピーカーならではの表現や流行語に触れることもあります。そのような表現に興味・関心を抱き、相手の文化や考え方を理解しようとする姿勢は英語学習において大変重要であると考えているからです。 いち言語学習者として、言語において「完璧」になることはほぼ不可能に近いことだと日々実感しているので、生徒たちの前でも失敗を恐れず、謙虚に学び続ける姿勢を見せることを意識しています。生徒たちには「失敗を恐れずに挑戦し続けることの大切さ」を伝えているので、私自身もその姿勢を実践し続けたいと思っています。
教員は、毎年何百人という生徒たちとの出会いがあり、その一人ひとりの成長を間近に見守ることができる貴重な職業です。特に中学校・高等学校という多感な時期に、生徒たちとの絆を深め、彼らの大きな成長を見守ることは、教員自らの刺激にもなり、自己成長していくことができるありがたい機会だと感じています。自ら考え、学び、新しいアプローチを取り入れるなど、常に成長を意識することができるのが、この教員生活の醍醐味であると感じています。教育や教科に対する情熱を、学習意欲のとても高い付属中高の生徒たちにぜひ注ぎ込んでもらえたらと思っています。
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