理想の教育を追求できる
環境が整っています。

付属小

東京都市大学付属小学校 専任教諭

T.T. 2022年度入職

これまでの経歴についてお聞かせください。

東京都教員採用試験を受験し、公立小学校の教員となりました。教員を経験する中で自身の専門性を高めたいと考え、イギリスの大学院に留学し、教育的リーダーシップについて学びました。帰国後は英語関連の企業を経て、東京都市大学付属小学校に着任いたしました。

民間企業から教員へ転職をした理由は何ですか?

人の成長を身近で感じながら、日々心揺さぶられる経験をしたいと感じ、教員へ転職をいたしました。クラスの児童・保護者と年間を共にし、時に悔しい想いをしながら達成感のある瞬間を迎えられることは、他の職業ではなかなか味わえない魅力ではないでしょうか。生きる力溢れる児童と向き合い、心の底から楽しんでいる先生の姿を見ると、他の職業の方はとても驚くと思います。個人的な情報なので発信することは適いませんが、日々の出来事を常にお見せできるようになれば、この幸せを他の方にも分けてあげたいと思うくらいです。

民間企業の経験が活かされたことを教えてください。

サービス業に従事している期間では、常にお客様とコミュニケーションをとり、お客様が求めるものを提供できるよう努力してきました。そのような経験は、保護者の方とお話させていただく時に特に活かされていると感じています。保護者の方とお会いできる瞬間は限られており、その貴重な時間でどう児童の活躍を伝えようか考えるプロセスでは、今までの経験が糧となっています。スポーツインストラクターの経験でいうと、100人を超えるお客様とエクササイズをしながら時間を共有する機会がありました。一斉授業のように一対多数に感じられる場面でも、1人1人とコミュニケーションを取りながら授業をすすめることが基本なので、その経験が活かされていると感じています。

東京都市大学付属小学校(以下、都市大付属小)の印象を教えてください。

教育システムとしては、体験をベースに豊かな心を育み、精神的な安定がベースとなって高い学力を身につける仕組みになっています。学習だけでなく自分の好きなことにも打ち込んでいる児童が多い印象があります。彼らは中学受験に向けて準備を進める傍ら、プログラミング教室でスキルを高めたり、武道に励んだりしています。その児童を支える教員は、バランスのよい経験・年齢構成になっていると感じています。伝統ある本校を長年支えてこられた先生をはじめ、経験を積み重ねている中堅と新しく着任された方まで、多様な価値観の中意見交換ができています。

授業の質を向上させるために行っていることを教えてください。

たくさんありますが、中でも教材研究・授業の振り返り・授業時間外での児童との会話を大切にしています。他の教科と同様、英語もまずは教材研究が重要です。単に自身が経験した英語学習を児童に辿らせるのではなく、研究成果をもとにした実践ができるよう、知識を増やします。この作業には、自身の大学院での学びが多いに影響しています。また、教材研究をもとに実施した授業の振り返りも行っています。自分の話す英語の質・量や用意した発問に対する児童の反応、最終的に目標を達成できたかを振り返ることは、次の授業の質を向上させることに繋がります。さらに、授業時間外での児童との会話も、授業の質を向上させるために大切だと考えています。信頼を得られることで、授業中に頑張って発言しようとする児童は増えていきますし、児童の好きなものや最近頑張っていることを知ることで、授業で扱う話題に関連付けることができる可能性があります。

児童にとってこんな存在でありたい!理想の教員像を教えてください。

児童の可能性を広げられる存在でありたいと思っています。私立・公立学校全てに当てはまることですが、学校では評価される行動が限られており、全ての児童が活躍できるかというとそうではないのが現状です。例えば、体育や運動会では運動が得意な児童が注目され、学習では計算がはやく字が丁寧な児童が評価されやすい傾向があります。しかし、児童の可能性は多岐にわたります。英語は、その可能性を増やすために一役買っていると考えています。国語や算数だと「しゃべりすぎるから、我慢をすることを学んでほしい。」と評価される児童も、英語では「積極的にコミュニケーションをとる児童」に変身します。実際、間違いを恐れず発言する児童は、どんどん英語が上達します。面白いことに、英語で自信をつけた児童は、国語や算数でも粘り強く取り組むようになります。多角的に児童の行動を評価する視点を常にもつことで、児童が前向きに行動できるようサポートしていきたいと考えています。

都市大付属小の教員へ興味を持っている方へメッセージをお願いします。

現在、教員という職業は、ネガティブな面を取り上げられることが多いと感じています。そのことを踏まえると、都市大付属小学校は、素敵な児童・保護者の方に支えられているだけでなく、「働きやすい環境であること」も魅力の一つだと考えます。児童の発達段階に合わせて教科担任制を導入することで、教員は自身の専門性を高められるだけでなく、学年というチームとして業務にあたることができています。もちろん校務分掌もありますが、適切な授業数と校務分掌のバランスのもと、優先順位をつけて業務を進めることができます。公立小学校でも働き方改革が進んでいるかと思いますが、本校では理想的な教育活動を追求する過程で自然に環境が整えられています。自身の社会人経験をいかし、教育に貢献したいという方は、ぜひ本校へ足を運んでみてください。

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