温かい雰囲気と充実したサポート。
集中して仕事に向き合えます。

等々力中高

東京都市大学等々力中学校・高等学校 非常勤講師

K.A. 2015年度入職

これまでの経歴についてお聞かせください。

大学では第一文学部で日本文学を専修しました。専門は国語学で、日本語や日本の文学作品の言語学的アプローチを行いました。卒業後、自動車メーカーに勤務し、商品企画室で次期型車の企画に携わりました。国語という観点からは一例としてネーミングのプロジェクト(「シーマ」(スペイン語で頂上、の意)等)に関わり、言語的な調査を行いました。その後育児をするなかで、娘の中学受験、大学受験の勉強を見る傍ら(私立中学受験指導→第一志望校合格、大学受験国語指導→国立大学合格)、進学塾で国語を教えた後、都内の私立の中高一貫校で働いたのをきっかけに国語科の講師として歩み、2014年から現在まで東京都市大学等々力中学校・高等学校で教科担当の教員として働かせていただいています。

東京都市大学等々力中学校・高等学校(以下、等々力中高)の印象を教えてください。

生徒はとても礼儀正しく、明るく健全な人間関係のなかで勉強に励んでいます。そのような爽やかな校風は、教員と生徒の間の良好な信頼関係の上に成り立っていると感じています。教職員の温かさがそのまま温かな学校環境になっていると実感します。また、日々仕事をしながら感じていることとして、充実したICT環境を挙げたいと思います。それぞれの授業に合った形で活用することができるので、ICT環境が整っていることは本当に助かっています。例えば国語の授業においても、私の場合はロイロノートや電子黒板は毎回の授業で欠かせないものであり、授業のアウトプットの質を高め、生徒の授業理解に貢献してくれるものだと感じています。授業におけるさまざまなコミュニケーションやプレゼンテーションの幅がどんどん広がっていくように感じています。

仕事(教員)と家庭との両立について教えてください。

家庭については、それぞれの年代に応じた家族サポートがあると思いますが、私の場合、自分の家族の家事(食事の用意等)のほか、父親(高齢者、別居)のサポートがあります。後者については、自分にできること、親族と分担できることは何かを考えて、さまざまなサービス(訪問看護、デイサービス等)も活用しながら、仕事と両立することができています。等々力中高の先生方にはさまざまなご配慮をいただき、家庭と両立しやすい環境のなかで働かせていただいていることに感謝しています。

授業の内容を向上させるためにやっていることは何ですか。

国語を担当する中で、生徒が能動的に参加できる授業となるよう工夫をしています。例えば国語の文章の読解においても、文学的文章の本質(心情等)や評論の筆者の主張とその筋道を、一人一人の生徒がまずは自力で考え、さらにクラスメートとコミュニケーションを取りながら、生き生きとした過程のなかで全員で考えていくというプロセスを大切にしています。教員側で有効な発問をし、全員で考えたり、各生徒の課題を明確化したアクティブラーニングを通して論理的に答えを導き出したり、という過程を大事にしています。またわかりやすい説明をするために、パワーポイントで本文を一目で確認できるような説明資料を作成し、記述の解説等にも役立てています。

教員として働く喜び(魅力)は何ですか?

成長期の子どもたちに、国語の勉強を通して関わらせていただいている責任の大きさをいつも感じています。将来の日本文化の担い手としての子どもたちに日本人としての教養を伝え、また、他者と協働して課題を解決していく過程のなかで、生徒の中で日本語の新たな価値創造が行われることを目指しています。そのような目標のもと、国語という言葉の勉強を通して、日々地道ながらも子どもたちの勉強をサポートし、子どもたちの能力の発現に接し感動を共有できることが何よりの喜びとなっています。

生徒にとってこんな存在でありたい!理想の教員像を教えてください

国語という観点からですが、教員は、日本語という言葉を通して、生徒が思考力・表現力を身につけ、将来の複雑な社会変化にも対応できる生きた言語能力を獲得できるようサポートする必要があると考えます。そのような使命感を持って授業に臨み、わかりやすい授業を行う教員でありたいと考えています。生徒が勉強に取り組みやすいよう、誠実に手間ひまを惜しまず授業準備をすること、わかりやすい説明を行うことを常に心がけ、また、生徒の国語への興味を引き出し、生徒が国語の楽しさに日々気づけるようなサポートをしていきたいです。

等々力中高の教員へ興味を持っている方へメッセージをお願いします。

仕事をするにあたって、いつでも助言を与えてくださる先生方、フェイスセンターの方々の温かいサポート、ICTにおいて受けられる充実したサポート等、環境が素晴らしいです。ノブレス・オブリージュの精神で育まれた生徒たちの明るさ、礼儀正しさ、勉強に熱心に取り組む姿には、いつもあらためて驚かされる思いがします。また、そのような生徒たちに教科を教えるのはとてもやりがいがあります。笑顔にあふれ、知的探求心に溢れた環境のなかで、集中して仕事と向き合っていくことができます。