教育に熱い気持ちを持っている方、
一緒に頑張りましょう!

等々力中高

東京都市大学等々力中学校・高等学校 専任教諭

K.Y. 2018年度入職

これまでの経歴についてお聞かせください。

教員になってから今現在まで、ずっと都市大等々力で働かせてもらっています。多くを語れるほど教員歴はありませんが、これまでに学習進路委員会、生徒活動委員会に所属したことがあり、様々な面から学校について考えることができました。その他にも生徒会の顧問を務めるなど、生徒の活動を支える立場も経験させてもらっています。教員2年目からICT推進委員会に所属し、ICTを活用した学校教育を支える業務や、年に1回行われるICTフェアの企画運営に携わっております。現在は高校2年生の担任と剣道部の顧問をしています。本校文化祭である「藍桐祭」の執行部顧問もしており、よりよい藍桐祭にするために、執行部の生徒達と日々議論を重ねています。

教員を目指したきっかけを教えてください。

小学校5・6年時の担任の先生がきっかけです。当時教室を走り回っていて、置いてあった花瓶を割ってしまったことがありました。怒られると思ったのですが、先生はまず先に私が怪我をしていないかを心配してくれました。小学生の私にはそれが衝撃的な出来事でした。その他にも中学受験をする私を親身にサポートしてくれたり、第2の親と言ってもいいくらいとても素敵な先生でした。そんな先生の人間性に憧れ、将来は教員になろうと決意しました。中高では数学が好きで勉強をしていたことや、所属していた剣道部の顧問の先生との出会いもあり、数学と剣道を通じて子供達を育てる教員になりたいと思うようになりました。

実際に教員になってみていかがですか?

毎日が勉強です。生徒1人1人の性格や考え方が異なるので、同じような指導は通じません。「どのようにしたら興味関心を引き出せるだろう?」「どのようにしたら成長に繋がるだろう?」とあれこれ考えることは大変ですが、それが楽しみだったりします。戦略的に考えることで上手くいくこともありますが、私自身が成長しなければと感じることもありますので、自己研鑽は絶えず続けています。数学の問題を解くことはもちろんですが、最近は休日に読書をしています。自己啓発本を読むことが多く、自分の視野を広げたり、生徒の成長を後押しできそうなフレーズを増やしたりしています。それでもなかなか1人で解決できないことはあります。その時に頼りになるのが周りの先生方です。都市大等々力の先生方は教育熱心な先生方が多く、皆で学校を良くしていこうという気概を日々感じています。職場はもちろん、たとえお酒の場であっても教育について熱く語り合います。その中でたくさんのヒントを頂き、生活指導や教科指導に活かせています。生徒達も真面目で素直な子が多いので、しっかり考えた分だけ良いリアクションが来ることにとてもやりがいを感じています。

東京都市大学等々力中学校・高等学校(以下、等々力中高)ならではの授業や取り組みをお聞かせてください。

本校の大きな特徴として、「TQノート」という冊子で日々の時間管理を行わせていることが挙げられます。都市大等々力流の手帳というイメージを持ってもらえればと思います。勉強と部活を両立させるためには見通しを持った学校生活を送ることが必要で、学年が上がれば上がるほど時間管理は大事になってきます。その指導を入学時から行っています。なかなか中1から完璧に自分の生活を管理するのは難しいですが、先生や中2・中3の先輩が直接書き方を指導してくれます。段々とノートのクオリティが上がり、毎日の生活がより良くなっていくのを見ていて感じます。日々の学習状況がわかるので、担任としては進路指導において非常に参考になっています。また、TQノートは生徒と担任とのコミュニケーションツールにもなっています。ノートの中にはその日の振り返りを記述する欄があるのですが、そこで相談事や家であったことを書いてくれる子がいます。「今日は私の誕生日です!!」と報告してくる子もいますね(笑)。生徒1人1人の小さな変化やクラスの様子が垣間見えるのも、TQノートの良さの1つであると考えています。

生徒指導をする中で心掛けていることは何ですか?

生徒指導で大切にしているのは、「まずは生活から」です。日々の生活が整っているからこそ勉強を満足にすることができ、勉強面が整っているからこそ部活動や趣味が満足にできると考えています。生活面の中でも、特に朝のHRで全員が遅刻せず揃っていることに拘っています。遅刻せず余裕を持って登校するためには、前日の行動から整っていることが大事になってきます。余裕を持って登校するとその分勉強時間を作ることができるので、勉強面でのメリットもあります。そのようなメリットを生徒達に伝えながら、クラスの雰囲気を作っています。勉強面では「これから起きること」を明確にしながら指導をしています。大学受験までの逆算計画を示し、その途中途中にある各種模試の立ち位置を理解してもらうように努めています。遠い先の出来事に向かって頑張り続けるのは難しいと思いますが、目先の目標があると「やってみようかな」という気持ちになりやすいと思うので、生徒達には模試をモチベーションにした学習習慣を促しています。その働きかけの1つとして、私はPowerPointを使ってクラスで講話を行っています。学期の始まりや少しダレてきそうな時期を狙って、生徒達を鼓舞できそうなテーマで話をします。素直な生徒達だからこそ、話した内容をしっかりと受け止めてくれるので、翌日からの行動や雰囲気がさらに良くなることが多いです。

生徒にとってこんな存在でありたい!理想の教員像を教えてください。

生徒達が将来本校に在学していた時を振り返った時に、「あの人のおかげで今があるな」の1人になれたらと思っています。教員は学校生活でのあらゆる指導を通して、生徒の人生を創る仕事だと思っています。授業等で学力を伸ばすのはもちろんですが、頭が良いだけの子にはなってほしくないです。社会に出てからは学力以外の方がむしろ大事だったりします。行事や部活動などを通して、人間力も高い子になってほしいです。そのために私の授業であったり、行動や声掛けが生徒の1つ1つの成長に繋げられ、もっと言えば生徒の人生観に良いインパクトを与えられる存在でありたいです。私が小学校の担任の先生がきっかけで教員を志したように、生徒が何か1つの道を志すきっかけが作れたらなと思います。私を見て「等々力中高の教員になりたい」と思ってくれる生徒がいたら、理想の教員像として完璧かもしれませんね(笑)。

等々力中高の教員へ興味を持っている方へメッセージをお願いします。

等々力中高はとても元気な学校です。生徒達は朝から明るい挨拶をしてくれます。授業では一生懸命学ぼうという姿勢があります。部活にも一生懸命取り組みます。そんな生徒達のために、我々教職員は一生懸命考え、学校をより良くしようとしています。教職員それぞれが熱い信念を持ち、お互いを尊重し合える環境がこの学校の良い所ではないかと考えています。私は右も左もわからない状態から本校で教員を始めましたが、周りの先生方のおかげで今があると感じています。これから教職に就こうとしている人は「教員になってから」を不安に感じるかと思いますが、教育に熱い気持ちを持っているならば、ぜひ等々力中高へ来てほしいです。確実に成長できる場所がここにはあります。一緒に仕事ができることを楽しみにしています!

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とある1日のスケジュール

  • 5:00

    起床

  • 6:00

    通勤基本的にロードバイクで通勤しています。坂道の多い11kmを漕いでいるので、周りからは驚かれます(笑)。

  • 6:40

    出勤朝の静かな職員室で仕事をする時間が好きです。職員朝礼までのこの時間帯でその日の事務仕事は全て終わらせることを目標にしています。

  • 8:15

    職員朝礼

  • 8:30

    朝テスト等々力中高の朝は「朝テスト」から始まります。この日は古典の助動詞についてでした。

  • 8:40

    HR

  • 8:50

    1・2限目高校2年生S特選理系クラスの授業です。毎週月曜は2限目と連続の授業になります。

  • 10:50

    3限目この時間は授業がないので、教材研究や入試問題研究などをしています。

  • 11:50

    4限目高校2年生Ⅰ類理系クラスの授業です。授業が終わった後も、黒板を使って生徒同士で教え合いをしたりしていました。

  • 12:40

    昼休み

  • 13:30

    5限目空きコマなので、生徒達が提出してくれたTQノートをチェックします。

  • 14:30

    6限目高校2年生Ⅱ類理系クラスの授業です。この日は平面ベクトルについて一緒に勉強しました。

  • 16:00

    部活動私も生徒と一緒に稽古します。リフレッシュする良い時間になったりもしています。

  • 18:00

    退勤帰りももちろんロードバイクです。

  • 18:40

    帰宅夕食を食べたら、妻と一緒に映画を見たりダラダラしたりして過ごします。

  • 22:00

    就寝