生徒たちのエネルギーを感じ
自身も成長できる仕事です。

塩尻高校

東京都市大学塩尻高等学校 専任教諭

N.N. 2003年度入職

これまでの経歴についてお聞かせください。

本校に勤め始めてから今年で20年目になります。2年目に初めて担任を持ち、その後合計で5回卒業生を送り出しました。初めの7年間は生徒会の顧問を担当し、文化祭をはじめ行事の企画運営を生徒と一緒に行いました。この経験が教員としての様々な部分を成長させてくれたと感じています。その後、6年前まで入試管理部長の職務に就き、入試関連業務を担当しました。そのためしばらくは担任を持たず、3年前に久しぶりに担任に持ち、昨年卒業生を送り出しました。今年度からは再び入試管理部長として職務に就いています。

教員を目指したきっかけを教えてください。

教員を目指したきっかけは2つあります。1つ目は、父親が高校の教員であったことから、将来の職業の1つとして幼いころから何となく考えていたというのがあります。学校へ遊びに行くこともあったので、他の先生や生徒たちとの関わりを見ていて、教員っていいなと思ったことは覚えています。2つ目は小学校高学年のときの担任の先生との出会いです。見た目はかなり怖い先生でしたが、厳しさの中に愛情のある先生で、様々な機会において自分の背中を押してくれた存在でもあります。常に一人ひとりの生徒を見ながら、前に進むための言葉をかけてくれる存在感たっぷりの先生でした。今思うと、幼いころから教員の道を目指す環境には恵まれていたのかもしれません。

実際に教員になってみていかがですか?

2年目に初めて担任を持った時に、自分は教員になったんだなと強く実感しました。当時はやんちゃな生徒も多かったですが、一人ひとりと話をすると、とても素直な一面を持っていて、生徒のために今の自分に何ができるかを常に考えるようになりました。もちろん失敗することも多かったですが、先輩の先生方に支えてもらいながら、何とか卒業まで持って行けたことが一つ大きな自信になったのではないかと思います。もちろん長年教員をやってはいますが、自分の思い通りにはいかないことも多いです。それでもこれまで続けてこれたのは、間違いなく生徒の存在が大きいと思っています。生徒一人ひとりが頑張っている姿を身近で見ることや、生徒から感謝の言葉をもらうこと、本当にうれしい限りです。

東京都市大学塩尻高等学校(以下、塩尻高校)ならではの授業や取り組みをお聞かせてください。

本校が持つ大きな特徴は、学習支援システムのToisa(Toshidai Intelligence System of Attainment)です。本校の生徒が自分が望む進路を実現をしていく姿をこれまでに何度も見てきました。勉強はいつの時代も大変ですが、ここで一緒に勉強する仲間がいることは、お互いに勇気づけられると思います。また、近年の本校は生徒会活動が活発で、文化祭をはじめ、体育祭やクラスマッチなど生徒が充実感を味わえる行事がたくさんあります。これらの活動は生徒会が主体となって行っています。行事のたびに生徒たちの強いエネルギーを実感して感銘を受けています。

生徒指導をする中で心掛けていることは何ですか?

基本的には生徒が話しかけやすい立ち振る舞いを取るように心掛けています。自己発信することが苦手な生徒も多いため、授業はもちろん、日常生活の中でできる限り多くの生徒に声掛けをするようにしています。時代の流れとともに、生徒への指導の方法も変わってきていると感じます。以前と同じ方法では上手くいかないことも多々ありますし、声掛け一つにしても、言葉選びに注意が必要な時代になっています。ただ、生徒一人ひとりと向き合いながら話を聞き、理解すること、生徒の気持ちに寄り添うことは今も昔も変わらない大切なことです。

生徒にとってこんな存在でありたい!理想の教員像を教えてください。

現在の教員には、今までよりもさらに多くの能力が求められてきていると思います。もちろん1人の教員がすべてに対応することはできませんが、時代の変化に対応する柔軟性を持った考え方ができることが大切なのではないかと思っています。自分自身の過去の経験から、こうでなければならないと決めつけるのではなく、なるほどそういう考え方もあるのかと柔軟に考えられるスタンスを持っていたいと思います。日頃、生徒から教わることや新しい気づきを得る場面も多々あるため、凝り固まった考え方にならないように、でも大人としての意見を伝えていけるように、そういう存在でいたいと思っています。

塩尻高校の教員へ興味を持っている方へメッセージをお願いします。

昨今、教員という仕事がブラックだと言われており、教員の成り手が不足しているというのが現状です。
そのような中で、今年度本校には新卒の先生を3名迎え入れました。もちろん苦しいときもあると思いますが、3名の先生は笑顔あふれる教員生活を送っています。その理由は、もちろん本人の頑張りや周りの先生方の支えもあると思いますが、一番は生徒たちの存在だと思います。エネルギーあふれる生徒と一緒に何かを成し遂げることで、知らず知らずのうちに自分自身も成長させてくれる、それが教員という仕事の醍醐味です。本校に興味を持っていらっしゃる方、ぜひ私たちと一緒に塩尻高校を創り上げていきましょう。

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