学びの楽しさを感じる瞬間に
立ち会うことができます。

付属小

東京都市大学付属小学校 専任教諭

N.S. 2025年度入職

これまでの経歴についてお聞かせください。

学生時代、言語習得と言語教育について研究をしていました。アジアの他言語・文化における実態を観察したいと思い、韓国と中国に渡りました。そこで日本語教師として教鞭をとる中で、自分が無知だと痛感しました。日本に帰国後、視野を広げるために、年齢層、職種、母語など、様々な学習者や現場と、言語教育という場で関わりました。子どもの前に立つ準備が整い始めたと感じて、小学校外国語教育の世界に飛び込みました。そして、今年度より、付属小学校とご縁があってご一緒することになりました。

教員を目指したきっかけを教えてください。

父の仕事の関係で、幼少期は引っ越しが多くて、順応することに必死の日々でした。そんな中、私と心から向き合ってくださった先生がいらっしゃいました。一人は大きな心の黒人の先生で、もう一人は日本でありのままの私と向き合ってくださった先生です。お二人との出会いから、いつか誰かに学ぶ楽しさ、自分を自分で認められる強さなどを伝えられたらと思うようになりました。

教員として、付属小学校の英語教育の魅力や特色はどのようなところでしょうか?

魅力は、英語科の先生方がとにかく明るいことでしょうか。そして、熱心に授業研究を続けていらっしゃいます。子どもたちの成長を考えた長期的な計画と、綿密な授業を提供されています。教員間での情報共有もしっかりとされています。
「日本語」の概念化が整っていない子どもたちに外国語を教えることは、簡単ではありません。ましてや、日本語と英語は言語間距離が遠いので、困ったものです。ですが、この時期だからこそ、自然な音やリズム、そして流れを定着することができます。私たち英語科の特色は、この貴重な時期を利用して、綿密に練られたティーチャーズトークを提供しながら子どもたちにたくさんアウトプットさせる機会を設けていることでしょうか。子どもたちが思わず英語で話したくなってしまう場面をたくさん作っています。クラスを半分に分けた少人数制の授業も、子どもたちが話す機会を増やしているように思います。

児童が英語に対して前向きな思い(好き、もっと学びたい、使ってみたい等)を持てるようになるために、どのような工夫をされていますか?

6年間という長いスパンで、子どもたちの生活と成長に寄り添った題材や内容、日本語でも触れたことがある外来語などを駆使して、英語で話していても聞き取れてしまうという体験を多くさせるようにしています。最初はハテナ?という顔をしていても、徐々に「聞いたことある!」や「これ、やった!」などの感覚が自信となって、発話につながります。例えば、低学年では宿題で聞いている音声を教師が授業中にさらりと差し込むと、児童は「わかる!」という目の輝きを見せてくれます。高学年では、外国語学習の天敵である思春期が近づいてきますが、子どもたちが話しやすいような雰囲気づくりや、心が動いて思わず意見を言いたくなったり、一人一人と対話したりする活動を増やすように努めています。その際、1年生の時から聞き続けてきている表現を散りばめるように心がけています。そして、英語で感じた「不思議」を通して日本語を見つめて、母語の「不思議」にも出会う体験をしてもらっています。
子どもたちは完璧な文章を話さないといけないと思っていることがあります。その制約が、アウトプットを止めてしまいます。私たちは、伝えたい気持ちを大切にするようにいつも話しています。間違ってもいいんだよ、一緒に話そう!という姿勢で授業に臨んでいます。

小学校で英語を教えるやりがいは、どのような点にあると感じますか?

授業をしていて、子どもたちの目がキラキラするのを見られるところではないでしょうか。「聞き取れた!」「分かった!」「言いたい!」という前向きな感情を刺激することで、学びの楽しさを感じている瞬間に立ち会うことができます。理論的に理解して終わりの科目ではないので、子どもたちが蓄積された知識にアクセスして、一生懸命に何かを伝えようとする姿は、英語だからこそ頻繁に見られる貴重な瞬間だと思います。それと、英語教育には大切な側面が2つあると思っています。一つは、言語教育ですので「言葉」の持ついい側面と悪い側面について伝えること、もう一つは、人間が編み出した「言葉」を通して人間そのものについて考えられるところです。子どもたちの発想はとても豊かで、「言葉」に関して気づいたり感じたりしたことをたくさん伝えにきてくれます。その時間は私たちが勉強させてもらえる貴重なひとときだと思っています。

付属小学校の教員へ興味を持っている方へメッセージをお願いします。

子どもたちの日々の成長をそばで見守ることができることは、とんでもなく贅沢なことだと思っています。興味を持ってお話を聞いている姿は、とてもキラキラしています。そして、働いていらっしゃる先生方の明るさと優しさ、愛のある厳しさは、同僚として学ぶことがたくさんあります。子どもたちと保護者の皆さん、そして学校教職員とみんなで、付属小学校という場所を作り上げていると感じられる職場です。

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